鎌倉市二階堂 永福寺(ようふくじ)跡
私の「好きな公園」は、バラの季節には必ず行く「港の見える丘公園」「山下公園」などたくさんあるのですが、中でも、行くだけで何か不思議な気分になれる場所が鎌倉の永福寺跡です。
永福寺は、源頼朝が奥州攻めで亡くなった、源義経や藤原泰衡などの武将等の鎮魂のために建立されたものだそうです。
1194年に完成し、1405年に焼失して、以後は再建されなかったとのことです。
建物の跡と池以外は何も無い所なのですが、ベンチで休んでいると、800年前のことがそんなに昔のことではないように思えてくるのです。
ここに、大きなお寺があって、そのお寺には仏像がまつられていて、大勢の人が行き来していて。
そんなことを考えていると、不思議な気分になります。
ちょうど今、大河ドラマで「鎌倉殿の13人」を放映しています。
武士の社会の残酷さが描かれていて、見るのが嫌になっているのですが、今の社会も戦争の残酷さ、理不尽さは同じだなあと、人間が昔とあまり変わっていないように思えて、悲しくなります。
話がそれましたが、この穏やかに見える永福寺跡にも、大勢の人の血が流されたのだろうと思うと、その歴史の上に立っているのが不思議です。
歴史のいびつな空間に迷い込んだような永福寺跡、なぜかわかりませんが、不思議な世界に足を踏み入れた感じがして、大好きです。