横須賀美術館
8月の終わりに、横須賀美術館に行きました。
「運慶 鎌倉幕府と三浦一族」展を観に行ったのです。
私は仏教の信者ではありませんが、なぜか若い頃から仏像が大好きでした。
お寺にある仏像ではなく、間近で観ることができ、しかもお背中までみられる展覧会に出品された仏像を観るのが好きなのです。
照明も見やすいですし。
今回も、点数はそんなに多くなかったのですが、仏像を堪能させて頂きました。
なぜ、仏像を観ると心が休まるのでしょうか。
運慶の作品は2点だけでしたが、それ以外でも、素晴らしくて、感動しました。
ですが、横須賀美術館の常設展を観て、メインの仏像よりも心に刺さった作品がありました。
朝井勘右衛門さんの油絵でした。
薔薇や人形などの絵です。
絵の具が厚く塗られて、不思議な世界観のある絵でした。
描く題材が私の好みであったと言えばそうなんですけど、こんな絵を描きたいと、しばらく絵の前から動けませんでした。
もう絵は描かないと、若い頃油絵の道具をみんな処分してしまいました。
イーゼルも、昔描いた絵も。
あの頃は何を思って絵を描いていたのだろう。
何を思って絵を描くことをやめたのかな。
まあ、たぶん、絵が下手だったことが一番の原因でしょう(笑)
でも、上手に描く必要なんてないんですよね。
自分の思ったままに描けば良かったんです。
それがわからなかった。
さあ、油絵の道具を一からそろえなきゃ。
好きなものを、好きなように描きたい。
残り少ない人生です。
やりたいことをします。